[ベルリン 24日 ロイター] - IHSマークイットが発表した3月のドイツ総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は37.2となり、2月の50.7から急低下した。新型コロナウイルスの感染拡大でサービス業の被った打撃が大きく、総合指数も2009年の金融危機以来の低水準となった。

ロイターがまとめたアナリスト予想の40.6も下回った。

IHSマークイットのエコノミスト、フィル・スミス氏は「前例のない急低下は、ドイツ経済がいかに急速に景気後退に向かっているかを示している」と述べた。

同氏によると、3月の結果は、1─3月期の国内総生産(GDP)が前期比2%前後のマイナス成長になることを示しているという。

また同氏は、新型ウイルス感染抑制のため外出自粛などの対策が強化されていることは、第2・四半期の景気減速感の一層の強まりに備える必要があることを意味する、と述べた。

新型ウイルス感染抑制策によりサービス業セクターは特に打撃を受け、指数は統計開始以来およそ23年間で最大の落ち込みを示した。