【3分解説】トヨタ×NTTが「株式持ち合い」に込めた狙い
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注目のコメント
資本提携を発表したトヨタとNTTの両トップが会見で語ったことをコンパクトにまとめました。
NTT澤田社長が「非常に興奮している」と述べて会見が始まりましたが、豊田社長は澤田社長に対して「素直にこの方に頼りたいと思いました」とべた褒めだったのが印象的でした。
これまでも協力関係にあった両社ですが、トヨタが静岡県の工場跡地で始めるスマートシティにNTTが参入することの意味は非常に大きいと思います。2021年着工の同プロジェクトに向けて両社が今どんな考え方を持っているのか、ぜひご一読下さい。デジタル、スマート、超スマート(AI/IoT)の次は、シティ。都市をまるごと創る「規模」の勝負になる。日本がグローバルに対抗するには必然的な座組。
工場跡地という自分の敷地に道交法などふっ飛ばして自由に技術を展開できるなら、世界先端の実装環境が実現できる。「同一構内」とみなされるなら電波法などの規定も飛ばせる?
日本には他にこうした実装ができる広大な敷地はあまり見当たりません。離島などにまるっと規制緩和する手も考えられるが、たいていすったもんだして頓挫する。両社はこの取組を海外の都市整備モデルにするんでしょう。都市の輸出。楽しみです。トヨタから見るともともと近いKDDI、大きな提携をぶち上げたSBに続き、全方位外交となるNTTとの提携。社内での整理が難しそう。また、皆さんコメントしているように、「株の持ち合い」の意味合いはあまり感じられませんね。
「NTTとの提携」とのことですが、NTTグループどこまでなのか、というのも気になるところ。独立心の高いDocomoやデータなどが個の座組に入っている気がしないのですがどうなんでしょう。ただ、漠然とした提携ではなく「都市を作る」という明示的なゴールがあるのは、具体的に進みやすい取り組みだと思うので、是非世界に発信できるものを作っていってほしいですね