[オタワ 23日 ロイター] - カナダ輸出開発公社(EDC)は23日、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が要因で景気が世界的に大きく後退するものの、2021年には力強く回復するとの見解を表明した。

EDCは年2回出している見通しで、景気後退はほぼ20年上半期に発生するとの認識を示す半面、08年の金融危機当時とは異なり、世界の需要は本質的に軟調ではないと分析した。

主任エコノミストのピーター・ホール氏は「景気後退は現時点でほぼ避け難い。今年の世界の経済成長は極めて軟調だが、21年は堅調な回復がみられよう」と明言した。

EDCによると、20年の世界の経済成長率は1.6%と、金融危機以来の低水準にとどまる一方、21年には5.3%になる見込み。カナダの成長率については、20年は0.4%、21年は3.8%と予想している。