(ブルームバーグ): 米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、ジェット機エンジン部門GEアビエーションの米国従業員を約10%削減する。ラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)が23日、社員に宛てたメッセージで明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で空の旅への需要が減退し、世界経済に混乱をもたらしていることが背景。

それによるとカルプCEOは年末まで給与を全て放棄し、GEアビエーションのデービッド・ジョイスCEOも給与の半分を辞退する。また米国内の保全・修理・整備要員の半分を90日間、自宅で待機させる。こうした措置は今年の経費を5億-10億ドル(約560億-1100億円)節減することを意図していると、カルプCEOは説明した。

23日の米株式市場でGE株は一時、前週末比7%余り下げた。

GEアビエーションの全世界従業員は5万2000人で、その約半数が米国の人員。よって今回の削減対象は約2600人となる。同計画は米従業員にのみ影響するが、GEは「全世界の従業員について適切に対処するべく、適切な当事者」と共に取り組んでいるとしている。

原題:GE Cuts 10% of Aviation Jobs in Sign of Virus’s Deepening Impact(抜粋)

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