コロナで絶体絶命のイタリアと違い、日本で死者激増の可能性は低い理由 - DOL特別レポート
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注目のコメント
イタリアが実情よりもポンコツ扱いされているような感じがするので(他ならぬイタリア人も,ドイツ人の方が優秀だと感じている方が多いようですが),その点に関してコメントします。
ドイツの感染者数22,672人のうち,60代以上の方は4,091人(18.0%)に過ぎません。
逆にイタリアは,60代以上の方が55%,70代以上の方に限定しても36%と,比較的高齢の方が大半を占めています。
60代未満の方の致死率(致命率)は,3月23日時点のイタリアでさえ0.38%にとどまっており,感染者数の年齢構成が影響している部分も小さくないように思います。
高齢者層の感染が拡大していないということは,医療現場での集団感染が低く抑えられているということでもあろうかと思いますので,そうした点でドイツとイタリアの違いが見られるとは思います。
(とはいえドイツも,ひとたび医療現場での拡大感染が起こるようになったり,医療が飽和状態に達したりしてしまえば,イタリアやスペインのように状況が一気に悪化する可能性もないとはいえないと感じます)
イタリア衛生当局(国立衛生研究所)発表のデータ
(3月23日付の概要版)
https://www.epicentro.iss.it/coronavirus/bollettino/Infografica_23marzo%20ENG.pdf
(3月19日付の詳細版)
https://www.epicentro.iss.it/coronavirus/bollettino/Bollettino%20sorveglianza%20integrata%20COVID-19_19-marzo%202020.pdf
ロベルト・コッホ研究所(ドイツ)発表のデータ
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-03-23-en.pdf?__blob=publicationFile病床数に着目した論考↓
「日本はドイツよりも、病床数は圧倒的に多く、韓国と同程度である。少ないのは医師の数であるが、これも韓国とほぼ同じである。また病床の空床率は韓国より高いので、余力もある。対GDP比の医療費のかけ方も韓国は8.1%なのに対し、日本は10.9%である」