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外出禁止令4日目ののカリフォルニア州LA近郊よりレポートします。

禁止令の内容こそ強力ですが、その執行(enforcement)はユルユルです…

今日も地元の商店街のタバコ屋や自転車屋がやっておりました。毎週やっているfarmers market(縁日みたいなもの)も食品関係の店のみでしたがいつも通りテントを出してました。社会の維持に必要な16業種に限って営業が認められるはずですが、どのお店も収入がなくなるのが嫌だからでしょう、ルールを拡大解釈したり無視したりしています。

中国で押さえ込みに成功したのは超強力なロックダウン(例 食料品の買い出しは家族ごとに3日に一回のみ)と超強力な強制執行で、実効再生産数(R)を一気に1以下に抑えたからのようです。武漢ではR=0.32、これは驚異の数字です。実効再生産数とはひとりの感染者が何人を感染させるかの数字で、1を下回れば感染者は減り、1は均衡、1を越えると指数関数的増加になります。ちなみに欧州はR=2.5だそうで。出典はこちらです。
https://medium.com/@tomaspueyo/coronavirus-the-hammer-and-the-dance-be9337092b56

日本が奇跡のように抑制に成功しているのは、先日の有識者会議のレポートを読むに、以下の2点にあるようです。
①国民の経済活動自粛への協力により、R=1前後に押さえ込まれている
②早期発見・早期対応によりクラスターをモグラ叩きのように潰している
②は①でR=1付近に抑えられているからこそ効く対策です、R>>1になって爆発的増加が起きるとモグラ叩きが追いつきませんから。

それにしても、「自粛要請」だけでR=1にまでしてしまう日本国民の協調性の高さ。政府の要請や社会の空気におとなしく従う国民性。それが大きく効いているのだと想像します。(同じ国民性が、太平洋戦争に突き進む狂気を止められなかった原因だとも思っています。)

しかしアメリカ人は政府におとなしく従う国民ではありません。おそらくイタリアやフランスもそうなんでしょう。その結果が上述の通りです。この外出禁止令でR<1に抑え込めるか。正直不安です。

ところで僕は全く専門家ではありません、専門家の方、上述の内容に誤認識があればご指摘くださいませ。
アメリカ国内の統計を見ていると、今一番心配なのが「NYのベルガモ化」です。

カリフォルニアでは、最初にサンタクララ郡が「非常事態宣言」を出したのが2/10、サンフランシスコ市が2/25、そしてベイエリアの外出禁止が3/17からと比較的早目に対応しました。感染者数は1800人ぐらいになっていますが、死者はそれほど多くないし、数値はそれほど急激に増えていません。データ解析屋の友人や専門家の情報によると、感染者はまだ増えてはいるが、他の国での同じ経過日数頃のペースと比べてグラフは低いところを這っていて、このままいけば「ピークを低く抑える」ことができそうに見えます。

これに対し、NYはほんの少し初動が遅れただけで、昨日今日で急激に「死者」が増えているのが心配で、現地からはすでに「医療崩壊」が始まったというツイートが出ています。

NY州知事が音頭を取って検査を爆増させているので、感染者数が増えるのは当然ですが、「死者」の増加数でアメリカの大半がNYという状況がとても心配。

NYTによると、「中国式」の対策は、「検査をたくさんやる」+「陽性で軽症だったら病院でなく別の隔離施設を作ってそこに入れる」のコンボで、今のNY市ではこれに邁進しているのだと思います。(中国では自宅隔離が機能しなかったため)しかし、隔離施設がまだ間に合わず、病院がパンクし始めているように見えます。なんとか、踏みとどまって頑張ってほしいです。
連邦ではなく州が主導しているところがポイントだが、一番の問題は外出禁止令を出しても、それによる経済的な損害に対する補償は連邦の予算を出動させなければならない、ということだろう。
中国のみで感染拡大が生じていた時と比べて、世界中から数字の報道が出ますので、もう数字の感覚が失われてしまっているかもしれませんが、ここ最近のニューヨークでの急激な「感染者数」の増加は検査の閾値を下げる方針を反映してのものです。

実際に、ニューヨークでの死亡率は現時点で1%を下回っており、イタリアのそれとは大きく異なっています。

また疫学的介入の効果が「見える」のは、ウィルスの潜伏期間の問題で、1週間から10日後になりますから、これからということになるでしょう。現在の取り組みと、現在の感染者数の変化を見比べて評価を行うと、誤解が生じます。

ニューヨークの現地からは、2000床規模でconvention centerなどを利用してベッド数を増床する取り組みが伝えられています。このような取り組みを感染拡大のごく早期から計画した中国にも改めて驚かされます。
この一週間で毎日毎日認識が変わりベイエリアの一部の街が宣言した自宅避難勧告はゼロから1億人まで全米で一気に広がりました。初動はボトムアップで、途中で中間支配者が出てきて、政治的にトップダウンの火が付き、全体に広がりながら、同時にそれが先行する現場の個々の実情と中央との乖離を生みながらも全体は進んでいく様は日本でもアメリカでもそれほど変わらないと思います。常に中央は遅く現場は速い。中央の決定はズレて現場は混乱する。それでもお互いの役割と能力をしっかり認め合い同じ目的を持ってかみ合った時に人間の集団的パワーはどんな危機をも打ち負かす力を持つ。アメリカの各リーダーシップは現在混乱真っ只中です。大統領選があるのでわざと混乱させてるのか?と感じることもあります。
東京も同じようなニュースが出るんだろうなー