[メルボルン/シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア政府は22日、新型コロナウイルス対策の第2弾として664億豪ドル(385億米ドル)の景気刺激策を発表した。政府が既に発表した176億豪ドル(102億米ドル)の景気対策を大きく上回る規模となる。

モリソン首相は「最前線に立っている人々、コロナウイルスの経済的影響を最初に受けている人々に焦点を当てる」と述べ、今後も追加の対策や支援を行う考えを示した。

今回の措置には、中小企業向け融資保証や失業給付手当拡大が含まれる。また、求職者への追加給付金や、資金を必要とする人の年金基金へのアクセス、非営利団体や小規模企業の採用継続のための補助金なども盛り込まれている。

政府によると、銀行向けの緊急支援措置と第1段の景気刺激策を合わせ、政府が発表した金融支援規模は同国の年間国内総生産(GDP)の約10%に相当する。

首相はまた、レストランなど多くの人が集まる場所を23日正午から閉めるよう指示した。

国内の感染者はここ数日急増しており、22日朝の時点で感染者は1098人、死者は7人に達している。