新着Pick
The Wall Street Journal

この記事は有料会員限定の記事となります。

233Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
多くの一般の人にとって、仮にこれが崩壊したとして金融市場全体の機能麻痺、システミックリスクに発展するかがマター、そしてその答えは今のところノー、が正しいとされている。

なぜなら高リスク、つまりトリプルBやCのジャンク債を他の優良債権と混ぜ込んだCLOという債権の主な引き受け手は一般の銀行ではないから。ヘッジファンド等の機関投資家だから。
ただし日本の農林中金は昨年末で8兆円と突出してCLOを保有しており、その危険性は元来指摘されている。

CLOを構成するジャンク債部分の多くは、シェールガス企業であり、目下の原油価格急落により破綻懸念が増している。故にFRBも対策を打ち、トランプ大統領もサウジとロシアの仲介に動くとされている。
誰も買いたくない状態に一気になっていることは、下記のHY(High Yield)利回りの推移のチャートを見れば明確。
元々破綻リスクが高いからHYなわけで、こんな状況だったらなおのこと。
一方で長期だとリスクリターン特性は高く、シャープレシオ(単位リスクあたりのリターン)はたしか株より良かった気がする。なのでレバレッジかけると一番長期リターンは良い形。ただ資金が目詰まりすると、レバレッジの解消が売り圧力を増幅させる。
https://fred.stlouisfed.org/series/BAMLH0A2HYBEY

ここが脆弱なことは、知られてはいた。BISも昨年の報告書で警笛を鳴らしている(①)。ただ「ダンスフロアに音楽が鳴っていた」から少しずつ手を引く人はいた(②~④)ものの、2月半ばまではなんとか持っていた。
2月下旬から「炭鉱のカナリヤ」が鳴き始めて、3月にはひたすら上がり続けている。⑤は3月6日のPickだが、利回りが急激に上がり始めたところ。その時は5%半ばだったが今は10%近く。
https://newspicks.com/news/4247891
https://newspicks.com/news/4243112
https://newspicks.com/news/4277938
https://newspicks.com/news/4427165
https://newspicks.com/news/4698339
今日のWSJのBusiness&Finance面のトップ記事。先週のNPの記事(https://newspicks.com/news/4718916/)でも言及されていた通り、Corporate Debtにリスクがあるとの指摘。リーマン以降、社債が下記のように複雑な証券にrepackageされているとは知らなかった。
「一方、こうしたローンを組成する銀行は、2008年以降に成立した規制に縛られ、自ら保有し続けることはほとんどなくなった。銀行は代わりに、債券を資産運用会社に直接売却したり、世界の投資家に販売する複雑な証券に組み入れたりしている。」

また、昨日従業員95%のレイオフが発表されたシリクドゥソレイユは$700MのローンがあったがそれはTPGが2005年に買収した時にかけたレバレッジによるもの。このようにPEファンドによる買収増加が企業の債務を高めた大きな要因の一つとして指摘されている。
今次局面、殆どの資産市場にバブルはありませんでした。あるとすれば、記事で指摘されるクレジット市場がそうだと常に言われてきました。投資適格級の半分がBBBという話もある中、何かショックが合ったら連鎖的にジャンク債が相次ぐという不安はFRBの金融政策報告書でも指摘されていた事実です。
蛯原さんがコメントされていらっしゃるとおり、社債市場、CLOの崩壊による影響は日本では一部にとどまるとされていますが、融資で稼げない地銀の一部が手を出したためにCLOを抱えていて、いつ暴発するかと日銀は懸念しています。

サブプライムローンの焦げ付きに起因したリーマンショックは日本にとって対岸の火事で関係ないと高をくくっていたら、思わぬとばっちりを食らってしまいました。

今回、ジャンクボンド市場の崩壊で地銀が経営危機に陥ったらちょっと厄介です。

このあたりの日銀や財務大臣、事情通の生々しいやり取りは、日経ビジネスの連載小説「EXIT」がおもしろいですよ。
CLOを大量に購入している金融機関ランキングとかそろそろ出そうですね。
"格下げやデフォルトが増えると、CLOマネジャーは劣後債の支払いを停止させ、価格が急落して新規のCLO発行は止まる"
ハイリターンを得ようとすれば、ハイリスクを覚悟しなければならない。

これは、すべてに通じる大原則です。

ただ、市場崩壊の危機ともなれば、トランプ大統領が救済策を講じるのではないでしょうか?
先般の宣言でもありましたし、大統領選挙も近いことだし・・・。
ジャンク債を救済するプログラムが、今のところFRBにはない。これは財務省の出番であろうが、ジャンク債の投資家は、信用力に脆弱性があることと引き換えに、高い利回りを享受する。(近年はバブルで、この市場も低金利だが)従って、一般の国民からしたら、救済する必要があるのか、モラルハザードだ!となりやすく、救済プログラムを準備するのは、結構難しいだろう。
「格下げやデフォルトが増えると、CLOマネジャーは劣後債の支払いを停止させ、価格が急落して新規のCLO発行は止まる。シティグループが分析対象とする29種のうち、CLO劣後債は今月に入り13日までに22%下落し、最も下げが大きかった。」
某社のロボアド(積極的にコメントされてるプロピッカー社長のところとは別のところ)、米国のハイイールド債とエネルギー関連株のETFもポートフォリオに入ってるのですが、いずれも大惨事になってます(まあメインの株式インデックス自体が目も当てられない惨状ですが…)。

足元のコロナショックはいずれ反転するとして、当面の原油価格の水準がどこまで戻すか、さらに中期的な脱炭素化みたいなトレンドにどこまでロボアドが配慮してくれるのか…ふと気になってしまいました。