【予測】新しい投資10大テーマ

2020/3/21
不安な投資家が「次に見るべき」ポイント
世界中が騒然となったこの一週間、金融市場もまた大混乱に陥った
新型コロナウイルスの影響は、業種を越えて拡散し、原油価格戦争を引き起こし、ほんの数週間前には過去最高値を記録していた各種株価指数を、史上最悪レベルの下落へと追い込んでいる。
しかし、3月13日の金曜日にトランプ米大統領が「国家非常事態」を宣言すると、市場は大きく反発し、2000ドル近い上げ幅を記録した。
3月13日、アメリカは国家非常事態を宣言した(写真:Yasin Ozturk/Anadolu Agency via Getty Images)」
先行き不透明なこのご時世、お金が大きく動くのは当然のこと。本記事では、金融市場において今後数週間のスパンで注視すべき業種やポイントを解説する。

1:輸送株

注目ポイント:隠れた「強者」
航空会社とクルーズ会社は、史上最悪の1年の真っただ中にいると言えるだろう。
ダウ輸送株20種平均の年初来の下落率は33%。これは総合平均の下落率6%を大きく上回っている。
こうした大幅な下落は、旅行業界や運送業界が、今後も長くパンデミックの影響に苦しむと投資家が見ているからだ。米経済の復調に水を差す可能性がある、と複数のアナリストは指摘する。
注目したいのは、原料や資材の輸送を手掛ける銘柄。これらが落ち込んだ場合、市場全体にさらなる混乱が起きる可能性を示している。
一方で、輸送業界の中には、比較的堅調をキープしている業種もある。