[ニューヨーク 18日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念が強い中、安全通貨としてのドルに買いが入り、ドルは広範な通貨に対し上昇した。

主要6通貨に対するドル指数<=USD>は1.69%高の101.08と、2017年4月以来の高水準を付けた。1日の上昇としては16年6月以来の大きさとなる見通し。ドルに買いが入る中、英ポンド、豪ドル、ニュージーランドドルなどの通貨が対米ドルで数年ぶりの安値を更新した。

ウエスタン・ユニオン・ビジネスソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、「スーパーマーケットでパニック買いが起きているのと同様に、外国為替市場では流動性が高いドルに買いが集まっている」としている。

連邦準備理事会(FRB)は今月に入ってから実施した2回の緊急利下げに続き、17日にはクレジット市場の緊張緩和に向け、2008年の金融危機時に導入したコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF)を再び導入すると発表。

ラボバンクのシニア外為ストラテジスト、ジェーン・フォーリー氏は「各国中銀の積極的な措置のほか、FRBのCPFF再導入などの措置はすべて市場のパニックを鎮めることを目的としているが、新型ウイルスを巡る危機の終息の兆しが見え始めるまでドルが買われる状況は続く」と述べた。

こうした中、特に輸出依存度が高い国の通貨が対米ドルで大きく下落。豪ドルが0.5702米ドルと17年ぶりの安値を更新したほか、ニュージーランドドルは0.5697米ドルと約11年ぶりの安値を更新した。

英ポンドは3.73%安の1.16ドルと、いわゆる「フラッシュ・クラッシュ」が発生した16年10月以来の安値を付けた。

安全通貨とされる円とスイスフランも対ドルで軟調となり、円<JPY=>は0.4%、スイスフランは約0.8%、それぞれ下落した。

カナダドル<CAD=>は原油安が重しとなり、対米ドルで4年ぶり安値を更新した。

ドル/円 NY終値 108.06/108.09

始値 107.32

高値 108.65

安値 107.24

ユーロ/ドル NY終値 1.0913/1.0917

始値 1.0998

高値 1.1006

安値 1.0803