[デトロイト 18日 ロイター] - 米自動車ビッグスリーが新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、国内の工場を一時的に閉鎖することで合意したことが18日、関係筋の話で明らかになった。全米自動車労組(UAW)の圧力に屈した形となる。

UAWは前日、ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>、フォード・モーター<F.N>、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI><FCAU.N>と、新型ウイルス感染による健康被害から従業員を守るため、米国内の生産を縮小すると同時に生産現場の従業員数を制限することで合意した。

フォードは関係筋が明らかにしたことを認め、19日の業務終了後から3月30日まで米国、カナダ、メキシコの工場を閉鎖し、徹底的な消毒作業を行うと明らかにした。

関係筋は、GMとFCAは工場閉鎖の詳細について18日中に発表するとしている。GMとFCAからこの件に関するコメントは得られていない。

終盤の米株市場では、GMが一時18.8%、フォードが14.6%、フィアットは14.3%それぞれ下落した。

北米ではこのほか、ホンダ<7267.T>が23日から生産を6営業日停止すると発表した。新型コロナ流行の影響で自動車販売の減少が見込まれることが背景という。

韓国の現代自動車<005380.KS>もアラバマ州モンゴメリーの組み立て工場を18日から閉鎖。従業員が新型コロナに感染したためという。

*内容を追加しました。