【10分読書】本当のアメリカを知るためには、「裏社会」に学べ

2020/3/21
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けする「10分読書」。今回は、『社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた』(東洋経済新報社)だ。
米コロンビア大学の社会学教授であるスディール・ヴェンカテッシュ氏がニューヨークのアンダーグラウンド(以下、アングラ)経済で過ごした10年間を記したものだ。
麻薬の売人や売春婦、その斡旋(あっせん)をする人々と接する中で見えた、アングラ社会のリアルを紹介する。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4704文字)

「売人との行動」で見えたもの

1997年、著者はニューヨークにやってきた。この街のアングラ経済を解明するために。
アングラ経済とは、人が法を犯して稼ぐ裏の世界だ。