トヨタ、ブロックチェーン活用を強化--2020年度中に実サービスレベルの実証実験目指す
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昨日の続報ですね。
https://newspicks.com/news/4728079
課題は、自己主権型IDによるビジネスモデルと、他のブロックチェーンとのILP連携によるエコシステムづくりでしょう。
情報銀行的ビジネスモデルにするのか、それとも対GAFAとして個人情報を価値の源泉として個人が管理するのかで大きく違って来ます。
またグループ内外と言及しているように、先ずはトヨタグループ内で、MONETやWoven Cityでノンファンジブルトークンを使った価値交換の仕組みを作るようですが、グループ外とはどのように繋げるのか?
EVのトレーサビリティを実現する目的であれば、自動車メーカーの交渉力でサプライチェーンや静脈側のプレーヤーも参加せざるを得ないが、経済圏や新しい価値体系を作るにはサプライヤーシステムを作り上げたトヨタであっても、需要側の視点とプレーヤーが不可欠。
自動車メーカーは多かれ少なかれフォーディズムという従業員&消費者に向けて、自動車の大量生産と消費のための(終身)雇用と給与を与えるモデルから100年間変わっていないので、トヨタが本気かどうかは仕組みとしてのブロックチェーンでは無く、思想としての分散化した共同体による経済圏を作るかどうかにかかっていると思います。下記を読んで、違和感…取り組みにブロックチェーンと入ってしまっているので、しょうがないと言えばしょうがないのだろうが、ブロックチェーンはあくまで手段であるはず。
そして、目的の要件に、本当にブロックチェーンが最適なのか。
世の中のほとんどの重要なデータは改ざんされていないし、システムもダウンしない。もちろんハッシュ値と分散データベースの特徴でブロックチェーンがそこに優れていることは分かるが、他の機能要件と合わせたときに最適とは限らない。あと、設計思想として、システムとして機能させ続けるためには、ダウンしにくい技術を選ぶだけでなく、ダウンしても大丈夫なような設計も当たり前だが重要。
『モビリティ事業者とサービス事業者がシームレスに連携する時代が到来し、プライバシーに配慮しつつ、ユーザーにカスタマイズされたサービスが必要になるにあたり、改ざんが困難であること、システムがダウンしないこと、特定の管理者が不要なネットワークであること、さまざまな事業者間の連携が加速されることを目的に、ブロックチェーンの導入をミッションとする。』本来、大切に管理してきた車と乱暴に扱ってきた車は、同じ年式でも値段が異なるはず。使用中のトレサビリティで証明できれば、中古車流通が活発化する。これにマイナンバー制度が加われば信頼が確保できる。