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欧州の一角で新型コロナが蔓延したことは、欧米人に大きなショックを与えました。イタリアの感染者増加は、世界の金融市場が大きく崩れる引き金になったとも言えます。
そもそもイタリアをはじめとした南欧はEUの中でも財政不安を抱える地域です。コロナ対策の負担が膨らみ、実体経済も悪化すれば、EUそのものの財政問題が再燃しかねません。よりによってイタリアがこんなことになるとは。
まずは感染拡大を食い止めることが第一ですが、その後の経済や財政の先行きも非常に気になります。イタリアは日本ほどではないですが高齢化率が高く、医療レベルは南部より北部の方が高いという特徴があります。感染の中心地になっているロンバルディア州は、イタリアの中でも最も高い医療レベルだと言われていますが、患者が爆発的に増えたことから、集中治療室のベッドや人工呼吸器などのキャパシティが需要に追いつかず、本来救えるはずの命も救えない状況になっているようです。
また武漢などと同様、多くの医療従事者の感染が報告されており、医療崩壊に拍車がかかっています。局地的な患者数の爆発的な増加が致死率の上昇に繋がることは、日本も教訓にするべき点だと思います。中国以外の政治体制、西側の国において「封じ込め」は可能なのか。世界中が試金石として注目する、パンデミック第2の震源地イタリアの実態を追いました。一部の医療現場や感染者を除くと、まだまだ危機意識は薄いように感じます。
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