原油先物、週間で金融危機以来の大幅安 新型コロナ懸念などで
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注目のコメント
原油については、トランプ大統領が戦略備蓄の拡充のために大量に購入する準備があることを示唆した点は興味深い。
トランプ大統領は2018年頃だったか、原油が上昇した局面では戦略備蓄の原油を一部売却して、売却益を得ようと投資家みたいなことを言い出したことがある。この発想があるなら、原油価格が下がってるこの局面で備蓄を増加させる名目で大量購入し、国内シェール企業に恩を売りながら、原油価格が上がれば売って稼ぐかもしれない。
米国の備蓄は6億〜7億バレルで一カ月程度の備蓄に過ぎない。日本のように何カ月分も備蓄していないので、やろうと思えばできるかもしれない。個人的には購入した原油を中国に売却すればよいと思う。それなら、達成は絶望的だった米中貿易交渉第一弾の達成に貢献するのではないだろうか。原油価格の高騰が景気の足を引っ張るのではないかと警戒されたのはついこの間のことなのに、今は原油価格の急落が、米国のエネルギー産業が多くを発行する低格付け債が信用不安を招いて経済の足を引っ張らないかと心配されている。ガソリン価格が下がれば大型車が売れて消費が増える米国経済の特性も、今の環境下では望めないでしょうし。
原油価格がサウジアラビア、ロシア、米国を巻き込んだ覇権争いの様相を呈しているように感じないでもないけれど、安定させる術はないものか。新型コロナウィルスが、Gゼロ時代の危うさを、世界のいろんなところで炙り出しているような気がします (^^;