[東京 13日 ロイター] - ANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸は13日、16日から28日にかけて北米や欧州など国際23路線、計267便を運休・減便すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大で需要が低迷しているため。感染が発生して以降、同社が欧米線の運休や減便に踏み切るのは初めて。日本航空(JAL)<9201.T>も20日以降、国内60路線での計1468便の減便、今月末に新規就航する予定だった成田ーインド・ベンガロール線の延期などを決めた。

ANAは北米線で、成田ーロサンゼルス線、成田―サンノゼ線、羽田ーニューヨーク線を20日以降に運休するほか、成田ーシアトル線、ワシントンD.C.線などで数日間、減便する。欧州線では、羽田―パリ線、フランクフルト線、成田―デュッセルドルフ、ブリュッセル線を数日減便する。同社によると、欧米線全体での3月の予約数は前年同月比50%減まで落ち込んでいる。20日から31日まで国内42路線でも計1360便を減便する。

JALも国内線で、16日から19日にかけて名古屋(中部)―沖縄(那覇)線、沖縄(那覇)―宮古線、石垣線で追加減便。20日から28日までは羽田ー大阪(伊丹)線、札幌(新千歳)線など60路線で計1468便を減便する。新型コロナ感染拡大防止のため全国的なスポーツ、文化イベントの中止・延期が相次ぎ、需要が減少している。

国際線では、29日に成田ーベンガロール線を新たに就航する予定だったが、見合わせた。新たな就航日は未定としている。ベンガロール現地でも新型コロナ感染者が確認されている。

*内容を追加しました。

(白木真紀 編集:高木匠)