[ワシントン 12日 ロイター] - 米国防総省は12日、イラクにある親イラン武装勢力「カタイブ・ヒズボラ」の武器貯蔵施設5カ所に対し、「防御的な精密攻撃を行った」と発表した。イラクでは11日、バグダッド北方にある基地へのロケット弾攻撃で米軍兵士2人と英軍関係者1人が死亡した。

国防総省は声明で「これらの武器貯蔵施設には、米軍や連合軍を標的にするために使用された武器の貯蔵施設が含まれる」とし、米国による攻撃は「防御的かつ相応で、イランの支援を受けるシーア派武装組織がもたらす脅威に直接対応するものだ」と説明した。

米軍は今回の空爆で何人が死亡したかは明らかにしていない。米軍が1月に殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官のような高官が攻撃を受けたとの情報はない。

エスパー米国防長官は、必要であれば再び対応すると表明。「イラクと中東に駐在する我々の軍隊を守るため必要な措置を講じる」と述べた。

米軍がカタイブ・ヒズボラを攻撃するのはここ数カ月で3度目。昨年12月には、イラクの基地への攻撃で米国人1人が死亡したことを受けて、20人以上の戦闘員を殺害した。

米軍は1月のドローン攻撃で、ソレイマニ司令官とともにカタイブ・ヒズボラの創設者アブ・マフディ・アルムハンディス氏も殺害している。

イラク軍は、米軍がイラクの4カ所を空爆したと発表した。

*内容を追加して再送します。