【独自】ついにリーマン超え。米金融プロたちが注視していること

2020/3/13
2020年3月12日、米株式市場に歴史が一つ刻まれた。
ダウ平均株価の下落率は、この日10.0%を記録。今年2月末以降、下落幅では歴代最高を超えたことがあったが、とうとう下落率でも、リーマン・ショック時を超える事態になった。
この日は朝からS&P500種株価指数が7%超下落し、全ての株式売買を一時中断するサーキットブレーカーが発動。3月9日に続いて2回目となる発動だったが、15分後に取引が再開されるも、さらにぐんぐん下げ幅が広がった形だ。
この歴史に残る日に、ニューヨークの市場関係者や金融関係者は一体、どう動き、何をみたのか。
NewsPicks編集部では、3月12日の取引時間中に、米金融市場で活躍する機関投資家に加え、ヘッジファンド関係者、大手投資銀行関係者の計5人に取材を敢行。
相場の見通しが立たないなか、市場の行方に対する見方は必ずしも一致しない。最前線の「生の声」としてお伝えする。

①リーマンショックとの違い

「これはリーマン・ショックよりひどい…」
こう指摘したのは、ある米ヘッジファンドのグローバルポートフォリオマネジャーだ。