サウジに続きUAEが増産表明、供給過多の恐れ強まる
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サウジとは最近少し距離があるとは言え、対ロシア・イラン・トルコとは共同戦線を張るUAEが増産に踏み切りました。
とは言え既に織り込み済みだったようで、まだバレルあたり30ドル前半の攻防。
要はサウジ陣営(OPEC)、ロシアのどちらも、あるいはもう一つのプレーヤであるアメリカ(シェールオイル)も含めて、どこも苦しいけど、とはいえ決定打を与えられない水準の殴り合いの様相を呈しています。
このまま消耗戦でサウジかロシアのどちらかがギブアップするのか、双方痛み分けで終わるのか、あるいは高コストのシェールが市場から叩き出されるくらいまで両国が安値焦土戦術を取るのか、その結果によっては相当なインパクトを世界経済に与えかねません。
日本にとってはシェール採掘会社の破綻でハイイールド債市場が崩壊し、金融に影響が出ない程度の原油安で、各国が潰し合いをしてくれる展開がベストですが、とは言え現状は各国がどこに勝敗ラインを引いているのかが今ひとつ読みきれない状態です。
コロナ後の世界経済に大きな影響を与えかねないことなので、今後慎重に様子をウォッチする必要があります。表明を受けても、WTI原油は33ドルと、今のところレンジをさらに変えるようなインパクトにはなっていない。
https://nikkei225jp.com/oil/火に油を注ぐとはまさにこのこと。Covid-19で需要が激減するなか、増産するとは。OPECとロシアの原油戦争に突入。その影には米国シェールvsロシアの戦いもある。
化石燃料もコロナウィルスに感染してしまったようです。