【丸亀製麺 社長】“無謀”な挑戦をやり抜いて勝つ

2020/4/30
新型コロナウイルスの感染拡大防止策に伴う営業自粛、休業要請によって、甚大な打撃を受けている飲食業界。釜揚げうどんチェーン「丸亀製麺」で急成長を遂げてきたトリドールホールディングスの粟田貴也社長もまた、嵐の真っ只中に立つリーダーの一人だ。

吹きすさぶ風を受けながらも、意外なほどに彼の目は輝いていた。危機に際し、一層揺るぎないものになったと語る「仕事の哲学」とは。インタビューは4月9日、オンラインツールを駆使して行われた。(全7回)

セントラルキッチンではダメ

「粟田さん、そんなバカげたこと、いつまで続けるつもりなの?」
半ば呆れ顔で、何度言われてきたことか。
私がうどん屋を始めたきっかけは、「手づくり・できたて」による「繁盛の極意」を知ったからという話はすでにしました。
しかし、この「手づくり・できたて」を1店だけでなく、10店、30店、100店、1000店とチェーン展開していこうとする私のプランはあまりにも「無謀」と思われたようです。