【太刀川英輔】新型コロナ対策情報サイトを“デザイン”した男
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新型感染症対策のWebサイトはより多くの人に誤解のないようにご利用いただくことが大事なのでデザインはいつも以上に大切になってくると感じています。
現在、オープンソースでCOVID19関連のアプリのオープンソース開発に携わっているのですが、初期段階からデザイナーの方にヘルプで入っていただいておりました。今回の「シゴテツ -仕事の哲人-」は、NOSIGNER(ノザイナー)代表、デザインストラテジスト、慶應義塾大学特別招聘准教授の太刀川英輔さんです。
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緊急事態宣言に先駆けて、パンデミックから命をまもるための対策情報サイト「PANDAID(パンドエイド)」が始動した。サイトは、デザイナー/デザインストラテジストの太刀川英輔氏が発起人となり、太刀川氏が率いるデザイン活動体「NOSIGNER(ノザイナー)」によって非営利で自主運営されている。
PANDAIDをはじめ、NOSIGNERが主導・参画するプロジェクトでは、産官学民との共創によって、「ソーシャルイノベーション=社会や未来により良い変化をもたらすためのデザインを生み出すこと」を実現している。
「デザイン」と聞くと、専門領域の人が手がけるものづくりをイメージするかもしれない。しかし、太刀川氏は「デザインは誰もが持てる力であり、ビジネスにも生かせる知恵」だという。そのための方法論として「進化思考」を提唱し、未来のイノベーターを増やす活動にも注力している。
NOSIGNERが携わったプロジェクトをたどりながら、そこに息づく哲学をひもとき、ビジネスシーンにおけるデザインのあり方を語る。(全7回)
■第1回 新型コロナ対策情報サイトを“デザイン”した男
■第2回 デザインの本質とは何か
■第3回 デザインの背景にある「文法」
■第4回 横浜ベイスターズと並走した「ボールパーク構想」
■第5回 生物の進化のプロセスから創造を学ぶ「進化思考」
■第6回 「変異」と「淘汰」両方の思考を使いこなす
■第7回 「進化思考」を武器に社会を変えていく楽しみな連載です。僕は「進化思考」を何度も活用していますが、革命的なのは、デザインする方法(HOW)を超えて、なぜそのデザインが必要なのか(WHY)を照らす知恵がつまっていることです。なので、生まれてくるデザインの「強度」がとても高い。
また太刀川さんがよく引用する「大我大欲」という空海の言葉があります。”ソーシャル”というと、課題が正面にあって、頭でっかちになったり、課題と向き合って疲弊します。自分ゴトから始めて、それを大きくしていけば、みんなの課題が解決するよね、というスタンス。おだやかな革命を仕掛ける武器を太刀川さんは配っていると思います。