【川邊CEO】ヤフー、8年かけた「リモート改革」の結論

2020/3/13
一つの予感が、当たってしまったーー。
新型コロナウイルスの拡大を受け、抜本的なリモートワークを取り入れた大企業の一つに、ヤフーがある。
2月21日から全従業員(約6500人)が原則在宅で仕事に取り組むなかで、実は、一つくっきりわかってきたことがある。
それは、一部の部署では、むしろ「生産性が上がる」ことだ。
一体、ヤフーは思い切ったリモート導入で何を見出し、次に何を見据えていくのか。
NewsPicksは、ヤフーと親会社のZホールディングスの川邊健太郎・社長兼最高経営責任者(CEO)に直撃。その核心を語ってもらった。
川邊健太郎(かわべ・けんたろう)ヤフー・Zホールディングス社長兼CEO。1974年東京都生まれ。青山学院大学卒。大学在学中にインターネットベンチャーの「電脳隊」設立。2000年ヤフー入社後、2009年GYAO社長に就任。ヤフーCOO執行役員、メディア事業統括本部長、副社長などを歴任し現職。

消えた「大義名分」

──ヤフーは2月21日に月のリモートワークの回数の制限を解除して、在宅での勤務を推奨し始めました。会社の雰囲気や事業の状況は何か変化はありますか。
川邊 オフィスはガラガラになってますね。
大体、こういう事態になる前の6倍ぐらいの人がリモートワーク状態になっているので、だいぶ人が減ってます。