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用語が色々とあり、わかりにくいですが大まかには以下の通りです

アウトブレイク:一定の期間、ある場所の特定の集団内で感染が流行すること。病院内の流行などが含まれる。感染の規模が拡大した時にも用いられることがある。
エンデミック:一定の地域で1年中流行が続く状態。風土病などが含まれる。
エピデミック:感染が広がり、ピークを経てその後終息していくもの。季節性インフルエンザなどが該当。
パンデミック:世界中で、感染の流行が同時期に起こること

2月上旬には、WHOはエピデミックの状態ではあるがパンデミックではない、と発表していました。この区分を変更しても対策に大きな差はないと思います。

重要なのは局地的な感染拡大が世界中で散発している一方で、対策をうつことで中国のように終息に向かっている国や地域もあるということ。悲観的にも楽観的にもならず、前向きに対策を考えていきましょうというメッセージだと思います。
記事の後半に言及されていますが、感染者総数が伝えられる中で、伝わりにくいこととして、以下のことも発信されています。

「中国における80000人以上の感染者のうち、70%以上がすでに回復して退院した。」

「今のところ、世界の感染者総数の93%は4カ国に限定され、不均等なエピデミックである。」

「中国ではすでにエピデミックがコントロール下にあり、韓国でも新規感染者数の減少傾向が見られている。」

最後に、会見終盤の言葉を抜粋しておきます。

“The rule of the game is: never give up.”

参考文献: https://www.who.int/dg/speeches/detail/who-director-general-s-opening-remarks-at-the-media-briefing-on-covid-19---9-march-2020
IOC報道官が東京五輪を中止しない理由の一つとして、WHOがパンデミックの宣言を出していないからと答えています。
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20200304-OYT1T50130/
たとえ、楽観的にみて日本国内で感染が抑えられたとしても、その時世界の状況はどうなのでしょうか。
中国に忖度して楽観論を広げまくったWHOの罪は大きい!国際機関が金で買える現状を変えていく必要がある。日本人は国連、WHOなど国際機関の権威に弱いけど、実態はカネまみれ
今回の件で、、

信頼を下げた組織
・後手後手なWHO
・煽るだけ煽りたいマスメディア
・批判しかしない野党

信頼感が上がった組織や人
・厚労省(対策は概ね間違っていなさそう。批判だらけの中、実直に対策に取り組む姿勢に頭が上がりません。)
・山田悠史氏ら医療系プロピッカーの皆様(連日の献身的なコメントに大変助けられました)
コロナウイルスの状況をこれまで観察すると、いろいろ批判があるものの、日本は比較的状況がコントロールされているように思えます。感染後発国の方が日本よりも死者が多いですし。

コロナウイルス対策を一つの戦争と見た場合、戦うための作戦計画が必要です。作戦計画立案のステップとして「任務の確認」があります。これは、作戦目的は何か、そして作戦目的達成のために何をなさなければならないかを確認し、意識の統一を図ることです。任務の確認は作戦計画の中で最も重要なものです。

前職の自衛隊では作戦計画の教官をしていたこともありましたが、学生に口酸っぱく指導していたのは、「何を作戦目的に設定するのか」と「何をもって作戦目的が達成されたと判断するのか」をよく考えなさいということでした。この二つの質問の回答次第で、採るべき方策は全然違うものになります。

さて、いろいろな意見があるでしょうが、コロナウイルス対策の作戦目的を、やや乱暴ですが「感染者数を極限する」と「「感染による死者を極限する」の二つとしてみましょう。前者の場合、目的達成のKPIは「総感染者数」なので、対応方針は感染者の探知隔離です。後者の場合のKPIは「感染による死者数」ですので、方針は「病状による感染者の選別と優先順位に基づく治療」でしょう。当然ながら、感染拡大防止は両者に共通する方針です。

これまでのところ、感染者数や死者数が増大している国は前者の、日本は後者の立場をとっていると見ることができるでしょう。検査の精度がまだ限定的であること、治療法が対症療法に限られていること、感染症対応の医療資源が限られていること、高齢者や疾患保有者以外の感染者の大部分が自然治癒的に回復することなどを考えると、現時点では日本の方針が効果を発揮できていると考えます。発症の程度を尺度にリスクベースの対応が機能しているように思えます。

なお、どのような対応方針を採っても、リスクがゼロになることはあり得ません。それぞれの国や社会が受容できるリスクを明確にする必要があります。それが「長期戦になっても死者の発生確率を一定程度以下に抑える」のか、「短期的に感染者数を激減させるのか」で行動は変わってきます。専門家の知見を踏まえて政府がどのような対応方針を取るのか、国民が政府を信頼して一体的に行動できるのかが、今後の影響を左右することになるでしょう。
WHOのパンデミックに関するWikipediaを見ると、パンデミックの分類はこう。
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フェーズ4(パンデミックアラート期)
ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認されているが、感染集団は小さく限られている。
このフェーズでの対策の目標:隔離をはじめとした物理的な封じ込め対策を積極的に導入し、ワクチンの開発と接種などを事前に計画し、準備した感染症対策の実施に必要な時間的猶予を確保するために、最大限努める。

フェーズ5(パンデミックアラート期)
ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、パンデミック発生のリスクが大きな、より大きな集団発生がみられる。
このフェーズでの対策の目標:フェーズ4での目標と同じ

フェーズ6(パンデミック期)
パンデミックが発生し、一般社会で急速に感染が拡大している。
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定義されているようで定量的な定義などはないので、現状をフェーズ5とするかフェーズ6とするかはWHO次第ということは分かりました。

その上で、2009年の新型インフルエンザについて、以下のようにwikipediaに書かれています。

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世界保健機関(WHO)は、2009年に「今、すべての人類が脅威にさらされている」として新型インフルエンザH1N1亜型をすべての人類の脅威として警告を行った。その後、新型インフルエンザが弱毒性であることが発覚するも、顕著な感染や死亡の被害が著しい事態を想定した警告であるフェーズレベル6/6と警告し、パンデミック(世界的大流行)の宣言を行なった(このWHOのパンデミック警告の経緯については、2009年新型インフルエンザの世界的流行#発生確認と初期対応を参照)。しかし、「すべての人類の脅威」とまで宣言された新型インフルエンザは、他の季節性インフルエンザと大差ないレベルのインフルエンザであり、被害も小さかった。一連のWHOの誤報を重く見た欧州議会は、パンデミック宣言に至った経緯の調査に踏み出す事態となった。
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2009年の新型インフルエンザで多くの日本人はパンデミックという言葉を知ったと思いますが、あれはパンデミックではなく誤報だったとのこと。だとすれば今回の新型コロナウイルスもパンデミックではないのかもしれない。
テドロス事務局長「昨年12月に流行が始まってから8万人余りの感染が確認された中国については、「流行を抑えられている」ようだと言明し、同国内の患者の「70%超が回復し、退院している」」
パンデミックの脅威は現実的になってきたが、制御は可能と。
また、NHKによると、「危機対応を統括するライアン氏は「明確な定義はないが、病気が国から国に広がるのをもはや制御できない段階に達したことを指す」と」話したとも。
http://bit.ly/38F21ca

今後日本だけでなく、米国や欧州、そしてその他の国でどこまで広がるか。中国はこのまま終息に向かうのか、引き続き注視が必要です。
パンデミック宣言をだされると、日本としては非常に困る事態に。
五輪は中止、経済活動の抑制、大きな負債を国として抱えることになってしまう。
回復している方々の、ポジティブな情報が多く出るといいのだが。。

不安を払拭することが、消費マインドも活性させるために必要。