【一択】ZOOM、最強の理由

2020/3/9
「コロナウイルスが発生して、一夜にして、誰もがこんなツールが必要だと理解してくれたのではないでしょうか」(エリック・ヤン)
新型コロナウイルスの拡散で、急遽口火が切られたリモートワークの時代。この企業ほどに、ビジネスパーソンの渇望を捉えた会社は他にないだろう。
ZOOM。
米シリコンバレー発、ビデオ会議「ZOOM」を提供する企業である。この1カ月で、職場内の会議、取引先との商談、オンラインセミナーに、取材、ランチや飲み会まで、あらゆる人が、この革命的ツールを使うようになった。
例えば、日本のグーグル検索を見るだけで、その爆発ぶりが一瞬で分かる。
もちろん日本だけではない。
コロナウイルスの拡大とともに、ZOOMの株価は一時は年初から8割近く上がり、時価総額は3兆5000円にまで膨れ上がった。株式相場全体が急落しつつある中で、唯一といっていいほどの際立ったパフォーマンスを見せている。
「近い将来、『電話する』は『ZOOMする』に変わるはずです」
NewsPicks編集部は、こう話すZOOMの日本トップ、佐賀文宣氏にZOOM取材を敢行。
なぜ、ビデオ会議サービスが数多(あまた)あるなかで、ZOOMが抜け出したのか、そしていかなる未来に突き進むのか、創業者エリック・ヤン氏の言葉も交えて、「3つの違い」をお届けする。
ZOOM創業者のエリック・ヤンは、年に2回しか出張しない。