米HP、ゼロックスの買収提案拒否 「企業価値なお過小評価」
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上場企業の経営陣は、いつ何時も「株主価値の最大化」をミッションとして負っているので、買収を仕掛けられた会社の経営陣は「まだまだ過小評価ですよ」と言い続けなければなりません。当然の発言をしているまでです。
もっとも、敵対的買収を阻止するためには「俺たちに任せておいた方が株価は上がるぜ」ということを既存株主に示して納得してもらわなければいけません。2008年にMicrosoftから$45 billionのオファーを「安すぎる」と蹴ったYahooみたいにならなければいいですけど。
ちなみにYahooは2006年にFacebookに$1 billionのオファーをして、(諸説ありますが)いったん合意したものの直前で値切って破談になったという話もあります。
M&Aは一皮むくととっても人間臭い研究対象です。一方で、市場でのHPの株価は21.5ドルで、引き上げられた24ドルはおろか、その前の22ドルにも達していない。もちろん、HP側の反対で買収成立の確率が低いからという可能性はあるが、HPが思っているほどHPの価値が高くない可能性もある。その場合、買収されなかった経営手腕に対して、経営陣が問われていくという側面もある。