19年の国内VC投資、前年比6割増の2162億円
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VC投資の本質は投資額やリターンで測るべきものではないのではないかと考えています。
その場合に何を評価軸にするべきかとちょっと考えてみました。
主に社会に対するインパクトという視点で見ると、
・投資を通じてどのくらいの雇用を生んだのか?
→古いかもしれないけどやはり社会に対するインパクトは大きいので
・投資を通じてどのくらい税収が増えたのか?
→上に同じくです
・投資した会社がIPO後にどのような成長しているか?
→IPOした投資先のみが対象となりますが、これは結構大切な指標になるような気がします
・投資した会社の生存率
→これは買収により吸収されたのちでも、メインの事業が残ってるか残ってないかを判断に入れたい
辺りでしょうか?
色々な考え方があると思いますし、VCの現場の人たちからするとこんなこと関係ないと言われるかもしれませんが、近江商人における【三方よし」という商いの原則もあるし、ESGなどが重視されるようになってきてる社会的な背景を鑑みると、投資を通じてどのような社会貢献をしたのかの視点を入れる頃合いになったのではないかと考えます。VC(CVC含む)投資も少し地合が変わってきている気配はありますね。調整が入りそうな感じがします。そもそも、総論として、スタートアップのValuationがやや高騰しているように思いますし。
が、いつの時代も、イノベーションに対しては積極的であるべきだと思いますし、そのためのファイナンス環境は整えていたいものです。6割増といってもたった2162億円。米国の10兆円と比べると50分の1と、圧倒的に小さい。コロナショックで萎縮して、これを一過性の動きにしてはいけない。時代を変える企業は不況期に生まれる。