勇気を持って飛び込め。「異文化」は身近なところにある

2020/3/6
NewsPicksアカデミアでは、第一線の実践者によるMOOC(オンライン講義)、書籍、イベント、記事などを通じて、最先端の実学を提供しています。
今回は2020年2月3日に開催されたイベント 「『実践・異文化理解』~グローバル人材必須のコミュニケーション力~」(登壇者:清水 耕介氏、澤 円氏、菊川 航希氏)の模様をまとめた動画を配信します。
こちらでは、その見所をご紹介します。

「リスペクトフルな気合い」が必要だ

今回のイベントは、龍谷大学との協催。グローバル人材にとって必須スキルである「異文化理解」をテーマに様々な見解を繰り広げました。
登壇者は、龍谷大学 国際学部 グローバルスタディーズ学科 教授の清水耕介氏。
セッションパネリストには、大手外資企業において法人セールス、マネジメントを経験している澤円氏と外資コンサルティングやグローバル事業の経験を持ち、OYO LIFEの第一社員としてジョインした菊川航希氏をお迎えしました。
イベントは、清水氏のプレゼンテーション、澤氏、菊川氏を交えたパネルディスカッション、Q&Aセッションの三部構成。
前半のプレゼンテーションでは、龍谷大学 国際学部の理念に触れつつ、真のグローバル人材の条件についてお話しいただきました。
清水氏は「語学力、ディベート力など、”いわゆるグローバル人材像”からいかに抜け出すか」を念頭に置き、「世界中のあらゆる人々を『今・ここ』を共有できる人材を育てるために何が必要か」腐心したといいます。
そのうえで、集団ではなく「個としての自分」を見られる世界で、グローバル人材として活躍するためには、「異文化の人との交流を恐れない『リスペクトフルな気合い』を持った、優しい人になる必要がある」とメッセージを投げ掛けます。

「ロジック」こそ世界言語

第2部のパネルディスカッションでは、澤氏、菊川氏も加わり「日本と海外のビジネス文化の違い」や「国籍とビジネスの関係」について議論を展開。
大手外資系企業であらゆる国籍の人とミッションを進める澤氏は「異文化交流の中では、必ずしも正しい英語は期待されていない」と語る一方で、「多様なメンバーを束ねて、方向性を示すための『ビジョン』は必要」と説きます。
また、OYO LIFEで活躍する菊川氏は、インド人マネージャーとの業務を通じて「ロジックこそ世界言語。いかに自分を有益な存在と思ってもらえるかが重要」と私見を述べます。
イベントの最後には「明日からできるファーストステップ」として、清水氏から参加者へメッセージを送っていただきました
「異文化は国境を超えなくてもある。ひょっとしたら”近所の自治会”だって異文化かもしれません。まずは勇気を持って身近な異文化に飛び込んでみてはいかがでしょうか」
アカデミア会員の皆様は、こちらで動画の全編をご覧いただけます。

来週3月13日(金)は村上 臣氏、高野 秀敏氏、重松 大輔氏が登壇したイベント動画 「スタートアップ転職白書」を配信する予定です。動画を通じて、アカデミアの「知」に触れていただければ幸いです。

来週以降の配信もお楽しみに。