中国本土の4日時点の新型ウイルス新規感染者は139人、武漢で増加
Reuters
2020/03/05
[北京 5日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会の5日の発表によると、中国本土で4日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は139人と、前日の119人から増加し、3日続いた減少の流れが反転した。新型ウイルスの発生源とされる湖北省武漢市で新たな感染者が増加した。
中国本土の感染者は4日時点で累計8万0409人となった。
武漢市の新たな感染者は前日の114人から131人に増えた。武漢市を除く湖北省の新規感染者は3人と、7日連続で1桁にとどまった。
湖北省以外の本土の新規感染者は5人だった。
本土全体の死者は前日から31人増えて3012人となった。新たな死者は31人全員が湖北省で確認され、うち23人は武漢市の患者だった。
新たな感染者が減少傾向にあることから、中国当局は海外から新型ウイルスが逆流入してくるのを阻止することに軸足を移している。
中国以外の国々で日々確認される新たな感染者数は現在、中国を上回るようになっている。特にイタリア、韓国、イランで感染が急激に広がっている。
中国当局は海外から帰国しようとしている中国人に対し、旅行の計画を考え直すよう要請。中国全土の主要都市は、リスクの高い地域から帰国した人々を対象とする検疫規則を策定した。
上海市と広東省は、過去2週間以内に新型ウイルスの感染が拡大している国に滞在していた人々に対し、14日間の隔離を命じた。
中国外務省の馬朝旭次官は5日の会見で、多くの国々が新型コロナウイルス対策への支援を中国に要請しており、中国はそれに応えていると述べた。また、中国が韓国、イラク、カンボジア、スリランカに寄付を行うことを明らかにした。すでにパキスタン、日本、イランに寄付を行っている。
世界保健機関(WHO)からの寄付要請に応じることも検討していると明らかにした。
*内容を追加しました。
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