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アブドゥル=ガーニー・バラダル氏は、1980年代のターリバーン創設以来のナンバー2で、2001年の米軍侵攻の際は、当時の最高指導者のオマル氏を自分のバイクの後ろに乗せて山岳地帯へ逃れたほどの刎頸の交わりでした。
 2010年にパキスタンで逮捕されましたが、釈放されてカタールに赴き、米国との交渉団の代表になりました。
 トランプ大統領との35分間の電話会談は、ターリバーンが全文を公開していますが、トランプ大統領は、
「あなたたちとは19年間戦ってきたが、あなたたちの強さは十分知っている」と賞賛しながら、「国務長官に命じて、カブール政権の捕虜となっているあなたたちの仲間を釈放させる」と述べています。これが主な議題でした。
 カタールでの和平合意では、ターリバーンとカブール政権の間で捕虜交換するという事項があります。ターリバーンは、米国は撤退を約束したということで、アフガニスタン各地で祝うとともに(祝典行事や植樹事業が行われています)、カブール政権に激しい攻撃を再開しています。
 カブール政権は、2001年に侵攻してきた米国がつくったいわば傀儡政権ですが、米軍が撤退すれば勝ち目はありません。トランプ大統領はもはやカブール政権を庇うこともなく、後は野となれ、といった様子です。カブール政権としては、捕虜交換で3000人もの戦闘員をターリバーンに送り返すことには非常な難色を示しています。
なるほどやはり交渉相手はアブドゥル・ガニ・バラダルでしたか。
パラダル師はタリバンの創設者の一人で、元本拠地カンダハルを中心とするタリバン南部方面軍の総指揮官ですが、その実態はパキスタン三軍統合情報局エージェントで、一度捕らえられながら、パキスタンによって釈放されアメリカとの接点となっていた人物と言われています。

そもそもタリバンとはパキスタンの三軍統合情報局が全面的に支援したれっきとしたパシュトゥーン人の政治、宗教的武装組織(パキスタンの支配民族もパシュトゥーン人)であり、決して単純なテロ組織などではありません。
タリバンはアフガニスタン戦争後政権こそ失いましたが、現在でも有形無形の形タリバンを支えているのは間違いなくパキスタンであり、中でもパキスタンの影の政府と言われていふ三軍統合情報局です。
今回の和平もアメリカとパキスタン三軍統合情報局の出来レースと言えるかもしれませんが、往々にして平和の裏にはこの手の裏交渉があるものです。
スーパーチューズデーに合わせたのはどう考えても意図的で「しっかり執務している」ことのアピールにつながります。
この後アフガニスタンがどうなろうが知ったこっちゃねぇ、好きにやれば、と言っているのと同義ですね。