[東京 3日 ロイター] - 麻生太郎財務相は3日、新型コロナウイルスの影響への政策対応で行われた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁の電話会議後に会見し、経済への下方リスクから守るため、あらゆる政策対応を行うと述べた。

共同声明では「全ての適切な政策手段を用いるとのコミットメントを再確認」、「タイムリーかつ効果的な施策についてさらなる協力を行う用意がある」との文言が盛り込まれた[nT9N28D015]。麻生財務相は会見で「全ての適切な政策手段」には金融政策や財政政策も含まれるとの認識を示した。「国によって、政策対応は異なる」とも述べた。

電話会議では、麻生財務相が新型コロナウイルスの感染拡大を受けた日本のこれまでの対応を説明した。麻生財務相によると、会議に出席した黒田東彦日銀総裁は「良いメッセージを出すことができた」と話していたという。

麻生財務相は2日の黒田総裁の談話で「2円も円安が進んだ」と話し、各国の当局者の発言が金融市場の安定回復につながっていると話した。麻生財務相は「(結束力が強い)G7だから、これだけ短期間に共同声明を出せた」と意義を強調した。

(和田崇彦 編集:石田仁志)