マスク増産も品薄解消なお時間 企業は追加投資に慎重
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この記事は普段スポットライトがあまりあたらない衛生材料、マスクの市場が良く見えて面白い。この記事からわかること。
・「週1億枚は通常の2-3倍。」
・ということは日本のマスク市場は通常はざっくり3000万-5000万枚/週。1.2億枚/月-2億枚/月。
・7日稼働だと仮定した場合、400-500万枚/日くらいが日本のマスクの平時の供給能力。
・これに対して政府が目指すのは月6億枚。なので相当開きがある。
・現在の政府見通しは毎週1億枚、月間4億枚。
・記事のグラフから読み取れるのはマスクは8割方が輸入に頼っている。年間で50億枚以上のマスクが販売されているが、国内生産分は10億枚に届かず、残りの40億枚以上が海外からの輸入。
・ユニ・チャームは通常の2倍の週2500万枚弱を生産する。とあるが、通常は週1250万枚、月間で5000万枚程度の供給をしていることになる。この記事からもユニ・チャームのシェアがかなり高いことがわかる。
・マスクが日本で品薄が続く3つの理由
1.中国依存度が高い
2.中国市場も日本製に殺到。
3.国内マスクメーカーは中小企業が多く、一時的な特需に対応する追加投資に慎重。
海外から入ってこないし、国内でも投資拡充しないとすれば、シャープのようにすぐに資金と場所と人を用意できるビッグプレイヤーが参入するしかない。また、補助金は3000万円とあるが、3月末までの設備の導入となるとさすがに用意できるメーカーは少なそう。輸入含めて平年並み月5億枚の出荷量とすると輸入ができなければ国内生産の月1億枚に減る。これをなんとか月6億枚にするとは何ともハードルが高かろう。
ひとつは国内メーカー、輸入業者の生産または購入量、出荷量、在庫を毎日特定のサイトに入力させるようにすることだ。卸在庫や店頭在庫も把握したいところ。
次に、補助金ではなく、1枚500円など高い値段を示して随意契約で政府が大量買い上げすることだ。随意契約それも相場より高値で買うことは習性上厳しいだろうが勇気を持って克服しないと。