[東京 3日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の107.94/96円。ドルは朝方につけた高値108.53円から、株価が上げ幅を縮小するのを眺めつつじわじわと下げ、一時107.94円まで下落した。

実需のドル買いが少なかった一方、前日急伸したユーロ/円が利益確定売りで下落し、「ドル/円の足を引っ張った」(証券会社)という。

米国債市場では米10年国債利回り<US10YT=RR>が朝方の1.16%台から1.12%台へと低下し、これもドル/円の上値を抑えた。

「今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げも期待される中、短期筋はドルについては戻り売りのスタンスを維持しているようだ」(外国銀)とされ、ドルの大幅な反発は目下望み薄の状況だ。

午後には豪中銀の政策金利決定が注目されている。また、日本時間夜に主要7カ国(G7)財務相が電話会談で新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な影響への対応策を協議すると報じられており、市場は関心を寄せている。