[東京 2日 ロイター] - 日銀は2日の東京株式市場で通常のETF(上場投資信託)を1002億円買い入れた。前回28日の703億円に対し、299億円の増加となった。

日銀は2日、黒田東彦総裁の談話を発表。新型コロナウイルスの感染拡大により、最近の内外金融資本市場は不安定な動きが続いているとの認識を示した。その上で、日銀として「今後の動向を注視しつつ、適切な金融市場調節や資産買い入れの実施を通じて、潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針である」と述べた。

日銀は2018年7月30、31日の政策決定会合で、ETF購入について「市場の状況に応じて、買い入れ額は上下に変動し得る」と柔軟化させた。年間約6兆円という目標は据え置かれたが、その買い方は柔軟化しており、19年は4兆3772億円の買い入れにとどまっている。

設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業のETFも12億円買い入れた。