[東京 2日 ロイター] - 2月の国内新車販売(軽自動車を含む)は前年同月比10.3%減の43万0185台で、5カ月連続のマイナスとなった。日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が2日それぞれ発表した数値(速報)をまとめた。自販連は、2月中旬以降、新型コロナウイルス感染の拡大で消費者の購買心理が冷え込み、客足が鈍ったとみている。

排気量660cc超の登録車は同10.7%減の26万8302台だった。排気量660cc以下の軽自動車は同9.6%減の16万1883台だった。

登録車のブランド別では、ホンダ<7267.T>が同20.9%減、トヨタ自動車<7203.T>(高級車ブランド「レクサス」を除く)は同5.9%減となった。

両社が前月10日、14日にそれぞれ発表した小型車の「ヤリス」(トヨタ)と「フィット」(ホンダ)について自販連は、「(販売に)ブレーキがかかってるという話はでていない。2月中旬の発売だったので、これから伸びてくると思う」と説明した。

軽自動車のブランド別では、ホンダは同2.1%増で5カ月ぶりのプラス。1月後半に生産を再開した「N-WGN(エヌ・ワゴン)」が販売数の増加に貢献した。

新型コロナウイルスの影響については「一部の販売会社からは、消費者が外出を控えることで客が減っているとの声は聞こえている」(全軽自協)という。年度当初に掲げた販売目標186万台には「いけるかいけないかの瀬戸際」だが、「新型車効果などがあればこの予測より上に行くだろう」(同)とみている。

3月19日には日産自動車<7201.T>の「ルークス」と三菱自動車<7211.T>の「eKシリーズ」の新型車が発売される予定。

*内容を追加します。

(新田裕貴 編集:田中志保)