[ワシントン/セルマ(アラバマ州) 1日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた民主党の候補指名争いで支持率トップのバーニー・サンダース上院議員は、2月に4650万ドルの選挙資金を集めた。同氏の選対陣営が1日、明らかにした。ジョー・バイデン前副大統領が集めた額を大幅に上回った。

同陣営はまた、予備選が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」後、月内に予備選・党員集会が予定される9つの州で新たにテレビ広告に資金を投じると明らかにした。

2月29日に実施されたサウスカロライナ州の予備選では、黒人有権者の支持を集めたバイデン氏が圧倒的な勝利を収めた。

バイデン氏の陣営は、29日の予備選当日だけで500万ドルを集めたと明らかにした。広報担当によると、2月に獲得した資金は1800万ドルにとどまった。

サウスカロライナで5位と苦戦したエリザベス・ウォーレン上院議員の選対幹部が支持者向けに出した文書によると、同氏が2月に集めた資金は2900万ドル超となった。前月の2回の討論会を優位に進めたことが奏功し、昨年の四半期ごとの献金合計額をいずれも上回った。

サウスカロライナで2位に甘んじたサンダース陣営は、2月29日だけで450万ドルを集め、1日の献金額としては出馬表明以降で最高になったと公表。

同氏はCBSのインタビューで、バイデン氏が富豪から献金を受けていると批判し「集めた資金の額だけでなく、われわれがどのように資金集めを行っているかが重要だ」と強調。「労働者層による労働者のための」の選挙活動を展開していると述べた。

富豪であるマイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長は自己資金で選挙選を戦っており、既に5億ドルを投入している。

今週は民主党の候補絞り込みが一段と進む見通し。スーパーチューズデーは14州の予備選・党員集会が集中し、残っている代議員の3分の1が割り当てられる。その後の2週間にも10州での開催が予定されている。