[シドニー 2日 ロイター] - 不動産コンサルタント会社コアロジックが発表した2月の豪住宅価格指数は、前月比1.1%上昇。複数の主要都市で価格が過去最高をつけ、住宅市場の堅調さを示す結果となった。

1月は同0.9%上昇していた。

2月は前年比でも6.1%上昇と、昨年序盤にみられた大幅下落からの持ち直しが鮮明となった。

主要都市では、シドニーが前月比1.7%上昇、メルボルンは1.2%上昇。ブリスベンやアデレード、キャンベラなどでは価格が過去最高を更新した。

コアロジックの調査部門責任者ティム・ローレス氏は「この上昇ペースが続けば、全国の指数は今後2カ月で名目ベースの過去最高を更新する可能性が高い」と述べた。

豪経済は、新型コロナウイルスの感染拡大で観光業界などに悪影響が及ぶ前から不振に陥っており、堅調さを保っているのは住宅市場など一部にとどまっている。足元では、オーストラリア準備銀行(中央銀行)を含め、世界的に中銀による緩和観測が浮上している。