[ワシントン 1日 ロイター] - 今週4日に主要中央銀行による協調利下げが実施される――。米連邦準備理事会(FRB)出身でバンク・ポリシー・インスティテュートのチーフエコノミスト、ビル・ネルソン氏が自身のブログでこうした大胆かつピンポイントな予測を公表した。

ネルソン氏は、2007-08年の世界金融危機時にFRBの一員として対応に当たった。

同氏の見立ては以下の通り。

-08年10月にFRBと他の中銀5行が打ち出した国際的な協調利下げがまたある

-今回は新型コロナウイルス問題で最も経済が苦境にある中国と香港の中銀も加わる

-実施のタイミングは4日の米国株取引開始前の東部時間午前7時か8時(日本時間4日午後9時か午後10時)

-利下げ幅は最低でも50ベーシスポイント(bp)になる

-FRBや他の中銀が物価のさらなる下振れを防ぐためにフォワードガイダンスを修正

金利先物市場は17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも25bpの利下げがあると見込んでいるが、ネルソン氏は「市場の好反応を引き出す唯一の方法は、想定以上のものを届けることだ」と指摘。フォワードガイダンス修正については、FRBが重視する物価上昇率が半年間2%を超えるまで、利上げないし引き締め的な政策をしないと約束するというのが1つの可能性だと付け加えた。

ただ同氏は、2日と3日の市場が平静になれば、協調利下げがあるかどうかは分からないと説明した。

(Dan Burns記者)