【入門】ウイルスのはなし

2020/3/4
新型コロナウイルスにより、あらためて注目を集めている「ウイルス」という存在。
一般的な風邪や、インフルエンザ、麻疹(はしか)、風疹など、誰もが一度は何かしらのウイルス性疾患を経験しているはずだ。
だが、ウイルスとは何か、その正体を理解している人は、実は少ないのでは。例えば、石鹸で手を洗うと、なぜ予防効果があるのだろう?
感染症のアウトブレイク(突発的な流行)が頻発しそうな現代において、その原因となる細菌やウイルスの基礎知識は、もはや必修科目だ。
WHOや国立感染症研究所等で要職を歴任し、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」のメンバーでもある岡部信彦・川崎市健康安全研究所長とともに、「ウイルスの基本」をこの機会にぜひ学ぼう。
岡部信彦(おかべ・のぶひこ)1971年慈恵医大卒。WHO西太平洋地域事務局(フィリピン)伝染性疾患予防対策課課長、慈恵医大小児科助教授、国立感染症研究所感染症情報センター長を経て、2012年から現職

①ウイルスとは何か?

──ウイルスって何ですか?