レジ袋有料化で工夫を凝らす小売り業界、素材はプラスチックから何に変わる?
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SDGsの観点から「レジ袋の有料化ってやっぱり良いことですよね⁈」と聞かれることが多いですが、はい、悪いことではないです。例えば、海洋分解性の高機能プラスチック包装材などが開発され、新たなビジネスチャンスが生まれることもSDGsの観点からはマルです。
ただ、海洋プラスチックゴミにおけるレジ袋やポリ袋は個数でも重量比でも数値は低いんですよね。だからレジ袋やポリ袋の利用がそのままで良いとか増やしても良いんじゃないか、と言うつもりはありません。海洋プラスチックゴミを減らす観点から考えると、レジ袋…よりもペットボトルが紙素材や瓶、もしくはそれ以外の素材に変わっていくことの方が効果は大きいように思います。レジ袋有料化の例外として、フィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの、海洋分解性プラスチック100%のもの、バイオマス素材の配合率が25%以上のものがあります。しかし、かなりの小売店で「バイオマス素材にするが、有料化は実施」としたり、「紙袋とするが、これも有料で配布」としているため、エコバッグを利用する消費者は多くなるでしょう。
ここではペットボトルの代替として、アルミ缶や紙製飲料容器の再評価の事例が挙げられています。
筒形紙製飲料容器(カート缶)はプラスチックフィルムでコーティングされているため、プラスチック部分はリサイクル施設で分離される必要がありますが、そうすると紙部分はリサイクルすることができます。
牛乳パックなどと同じ、紙パックの回収リサイクルルートにのればよいのですが、飲料用紙パックのリサイクル率は使用済みのもので34.9%(2017年)と、缶やペットボトルよりもかなり低く、回収率は横這いが続いています。ペットボトルの代替として普及させるのであれば、早めに対処する必要があります。
また、このほか脱プラスチックに向けてリユースびんも、特に回収がしやすいイベントなどで利用が視野に入れられており、注目されています。お米やうどんからもプラスチックは製造できます。
バイオマスレジン、捨てられて焼却されてしまう廃米などから製造しています。
http://www.biomass-resin.com/biomass-resin/
http://www.biomass-resin.com/
有料化して抑制するのではなく、素材から変えていかなければ、根本的な解決にはならないと思いますし、消費者の意識も変わらないままだと思います。
企業行動・製品が変わると、消費者の意識も急速に変わってくると思います。
日本において「脱プラスチック社会」を浸透させていき、当たり前のことにしていくには、企業が日用品・汎用品の素材を変えていく努力をするしかないと思います。