「働かないオジサン」を襲うさらなる悲劇 先細る仕事、減る給与 成否分ける50代の備えとは
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今の世の中はオジサンに冷たい。
若い人たちが今働いている会社を作ってきたのは、そのオジサン達なのに、今では「働かない」とさげすさまれ、「妖精さん」とかまるでそこに存在しない空想上の生き物のように扱われる始末。
私も当年とって53歳、ましてや典型的なバブル世代ですから、世間の冷風が骨身に染みる年代とはなりました。
でもいつか若い人たちにだって分かるはず。
オジサンは働かないのではなくて、もう若い人のようには働けないだけなのだ、ということに。
そもそも若い子達は知らないと思いますが、バブルの時代までは定年はずっと55歳だったのです。
60歳になったのはバブル崩壊後の1994年のこと。
更に10年後の2004年には65歳になりました。
そして、それが今や人生100年時代とかいって、どんなポンコツになろうが死ぬまで働くのが当たり前のような恐ろしい時代になった訳です。
要はもともと生物として無理なものを、フルに働かせようというのですから、若い人から見てオジサンは働かない、と見えても当然のことなのです。
とはいえ愚痴っても始まりません。
オジサンが嫌われるのは、もう若い頃のように働けないにも関わらず、それを認めず、過去の武勇伝を今でも通用するが如く考えているからでしょう。
ならば逆に過去の栄光を一度捨ててみるのもまた一興というもの。
自分一人ではもうできないと割り切れれば、人を使うのが上手くなる、人を巻き込み、物を組み立てるのが上手になるものです。
周りの凄えと思うオジサン達は、人の巻き込み方、乗せ方がずば抜けていると感じます。
その極意は自分にできないことを人にやらせる、それも気持ちよくやってもらう。
オジサンがもう一花咲かせようと思ったら、自分の力など幾ら磨いでももう手遅れです。
他者との連携にこそ生きる道があると思うのですよ。働かないオジサンって、得手してわかりやすいアウトプットを出せない方だったりしますけどね。
そう言う方々は決して不要な方々ではないことが多い。
個人的には経営陣にわかりやすいアピールだけして役に立たない方々を除去して欲しい所です。来年4月からの70歳定年制のみならず、今年4月から大企業で導入される同一労働同一賃金制、今年から始まった給与所得控除の見直しなど、すべてが働くおじさんも含めて可処分所得の減少を襲う悲劇だと思います。
大規模減税で可処分所得が増加している米中とは雲泥の差となっており、その差がマクロ経済にも表れています。