中国景況感、新型肺炎で過去最悪 生産停滞、リーマン直後下回る
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新型コロナ以前から経済成長の鈍化が言われていましたし、当然。しかし、市場予想が大きく外しているところをみても、景気の底が見えにくい状況であり、不透明要素を一番嫌気するマーケットではリスクオフは続く可能性大です。
加えて、リーマンショック の時は中国経済が世界を救ってくれた感がありましたが、もはや頼るところが少ない状況。リーマンショック 、大震災、それ以上の景気悪化は避けられない可能性も、、。
苦しい局面では過去の業績や栄光を捨てて、未来への種まきとインプットに注力していきたいところです‥。。中国経済は、国有経済でなくなった現在においても、財政金融面は政府がコントロールしているので、よほどのことがない限り金融面における事故は起こらないだろう。
問題はリアルのビジネス、特に製造業だ。
これまでのように世界から資金を吸い寄せ、それを中国が国内で自由に使いまわすという「一人勝ち」状態ができなくなる。
今回の感染問題で、再び世界は「中国リスク」を強く意識させられた。
海外からの中国のリアル産業への投資が減少すると、製造サプライチェーンの中に中国が組み入れられなくなり、産業セクターが生み出す付加価値が減少するのだ。これはGDP減速の直接的な要因になる。
中国は、経済成長期に産業構造のサービス化や金融サービス業を発展させていれば、こんな状況下でも豊富なマネーを世界で回すだけで付加価値を生み出せたのだが、強国戦略という名の全方位型の産業政策を指向してきたために、残念ながら産業構造転換は道半ばだ。
ITサービス業や公共投資だけで国を支えることはできない。
中国は、産業競争力の低下という問題が今後重くのしかかり、これが中長期的な経済減退の要因になる。
現政権が当初打ち出した「構造改革プラン」を本当に実行していかなければならない局面になったと言える。