(ブルームバーグ): 中国インターネット検索最大手、百度(バイドゥ)は27日、1-3月(第1四半期)の売上高が前年同期比で最大13%減少する可能性があるとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染拡大による影響が見通せないことで、中国の大手テクノロジー企業が相次いで警鐘を鳴らしている。

百度は1-3月の売上高が前年同期比5-13%減の210億-229億元(約3300億-3600億円)になると予想。アナリストの予想平均は234億元だった。同社の米国預託証券(ADR)は27日、通常取引終了後の時間外取引で一時1.6%下げた。

中国国内の景気鈍化に加え、先の見えない新型ウイルスの影響で、広告収入のさらなる落ち込みが見込まれている。

バーンスタインの香港在勤アナリスト、デービッド・ダイ氏は「新型ウイルスが消費者支出に影響しており、そのため当然ながら広告主は予算を先送りしたいと考えるだろう」と述べた。

百度が1月31日に発表した2019年10-12月(第4四半期)暫定決算で売上高はアナリスト予想を上回り、ADRは上昇した。ただ、その後は新型ウイルスの感染拡大で中国株が広範に売られる中で下げに転じ、上げの大半を失っている。

原題:Baidu Expects Sales to Fall as Much as 13% After Virus Outbreak(抜粋)

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