防衛大学校が「悪しき体育会系」の総本山になっているヤバい実態
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この記事の内容が事実だとしたら、私が在籍していた約30年前から状況はほとんど変わっていないということですね。「閉鎖的な人間関係」「教養の不足」は、厳しい指摘です。
「幹部自衛官」の育成と「初級幹部」の育成が、良くも悪くも混在しているのが原因でしょう。後者は卒業後の「幹部候補生学校」のお仕事です。
私はフランス軍の教育機関に1年半留学しましたが、そこでは学生の食事時の雑談でも、歴史や文化、芸術などの話題があり、当初は言葉の問題もあって話題についていくのに必死でした。考えてみれば、グランゼコールの出身者ばかりですから、歴史や哲学といった教養は高校レベルであってもかなりの水準にあるわけです。学歴が全てではありませんが、それで得たものは純粋に評価に値しますし、実際私も彼らから知的な刺激をかなり受けました。
今の自衛隊の幹部候補生や防大の学生に、「なぜ人は戦うのか」「なぜ死ぬかもしれない軍人という職業がどの時代にも存在しているのか」という質問を投げて、どれだけの者が論理的に自分の考えを説明できるのでしょうか。社会的な課題が複雑化する現代こそ、そうした根本的な命題を考えつつ任務に従事できる幹部自衛官が求められているのではないかと、一民間人OBとして感じています。