(ブルームバーグ): 三菱地所傘下の三菱地所プロパティマネジメントは、新丸の内ビルディングのテナントに対し、同ビル内で新型コロナウイルスの感染者を確認したと伝えた。ブルームバーグがテナント向け文書を入手した。

この文書によると、三菱地所プロパティマネジメントはすでに接触可能性がある共用部などの消毒処置をすでにしたという。複数の関係者は匿名を条件に、この感染者は石川県内で感染が確認された同県職員で、13日に新丸の内ビル内で開催されたスタートアップ企業の交流会に参加していたことを明らかにした。

三菱地所の広報担当は25日に各テナントへの文書配布を開始したことを認めたが、その他の詳細についてはコメントを控えた。報道を受けて三菱地所の株価は一時前日比4.5%安の1995円まで下落した。

同ビルにはSMBC日興証券や三菱UFJリースの本社のほか、米カーライル・グループなどが入居している。

SMBC日興広報担当の沢田北斗氏は、同社に対しても三菱地所プロパティマネジメントからの注意喚起があったことを認めた。これまで受付などに消毒薬を配置し使用の徹底を呼びかけ社内ではマスク着用を義務化していたが、この通知を受けてさらなる徹底を求めているという。

(株価やテナント名を入れて記事を更新します)

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 黄恂恂 xhuang66@bloomberg.net;東京 谷口崇子 ttaniguchi4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:岡田雄至 yokada6@bloomberg.net, 広川高史

©2020 Bloomberg L.P.