[21日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は21日、市場の予測と連邦準備理事会(FRB)の見方との間のミスマッチを防ぐために、FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)声明により多くの情報を盛り込むことを提案した。

メスター総裁は講演で、金融市場の予測とFRB当局者の考えとの間に乖離がある時、政策当局者は難しい立場に置かれると指摘。対策の1つとして、FOMC声明により多くの情報を盛り込むことを挙げた。

具体的には、政策当局者が何をリスクと見なしているのか詳細を記載するほか、議事要旨と同時に約3週間後に公表される図表なども声明に盛り込むことを提案。より詳細な情報を含めることで、FRBがFOMC声明を通して発するメッセージをより明確に伝達できると述べた。

その上で、「使用する単語の数を増やせば、一言が持つ重みは低くなり、文言は紋切り型ではなくなる。これにより、FRBは誤ったメッセージを送ることを恐れることなく、FOMCごとに生産的に声明の文言を変えられるようになる」と語った。

この日の講演では米経済や金融政策の見通しなどについては言及しなかった。