[パリ 21日 ロイター] - IHSマークイットが発表した2月のフランスの購買担当者景気指数(PMI)速報値は、総合指数が51.9と、前月の51.1から上昇し、ロイターがまとめた市場予想の51.0を上回った。

製造業は低迷したが、サービス業が昨年末の交通ストの影響から回復した。

年金改革に反対する交通ストは、1月初旬から段階的に解除されたが、製造業は現在、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、サプライチェーンの混乱への対応を迫られている。

2月のサービス部門PMI速報値は52.6と、前月の51.0から上昇。市場予想の51.3を上回った。

2月の製造業PMI速報値は49.7と、前月の51.1から低下。市場予想の50.7を大幅に下回り、昨年7月以来の低水準となった。

PMIは50が好不況の分かれ目となる。

製造業では、新型ウイルスの感染拡大で世界のサプライチェーンが混乱する中、海外からの新規受注が昨年3月以来の水準に低下。受注残は増加した。