東レ、100%植物由来の繊維 エシカル消費が後押し
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農業分野から排出されるGHG排出量は、世界の25%を占めていることが知られていないように、ファッション業界が及ぼす環境負荷に関しても、あまり認識されていません。
ファッション産業は、人間の活動によって排出される二酸化炭素量の10%を排出し、2番目に水を多く消費する産業であり、マイクロプラスチックで海を汚染している言われています。
例えば、デニム1本の染色に950Lの水が必要です。
https://www.wwdjapan.com/articles/954406
https://www.businessinsider.jp/post-200862大手がやると一気に進みます。大波になりますね
"開発に踏み出す背景には、繊維の顧客企業や消費者の急速な意識の変化がある。欧米の若者を中心にエシカル消費が拡大し、やや割高な商品であっても受け入れられる土壌が整ってきた"化石燃料から作った素材は大気中の二酸化炭素を増加させますが(カーボンネガティブ)、
トウモロコシやサトウキビなどの植物(バイオマス)を原料とした素材は石油資源の節約に貢献するだけでなく、処理によっては大気中の二酸化炭素を削減します。
これらの素材を燃焼処理した場合、地球温暖化につながる二酸化炭素は発生しますが、
元々原料となる植物は成育過程の光合成によって二酸化炭素を吸収しているため、待機中の二酸化炭素を増加させていない(カーボンニュートラル)ことになります。
また、リサイクルした場合、取り込む二酸化炭素の量が排出する二酸化炭素の量を超えるため、大気中の二酸化炭素を減らす(カーボンポジティブ)ことになり、温室効果を減らします。
実際の製造の場面では、バイオマス由来の素材だけで作られることはあまりなく、従来品と同様に他の素材と組み合わせて製品化されます。
ですので、バイオマス由来の素材を使っているから環境に優しいというのは必ずしも正しくなく、
本当の環境負荷の低減については、加工・使用・廃棄などの各段階での環境負荷を含め、総合的に評価することが必要です。