【亀山敬司】プログラミングを学んで、とりあえず「稼ぎなさい」

2020/2/23
異端のプログラミングスクールが、ついに日本に上陸する。
学校の名は「42」(フォーティー・ツー)。授業料ゼロ、プログラミング経験ゼロ、学位ゼロでも入学できるエンジニア養成学校だ。さらには入学試験に年齢、性別は一切問わない。
全くコードを書いたことがない素人が、数年後にGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に入社するケースも続々と出ている。
日本では現在、2020年4月の開校に向けた熾烈な「入学テスト」の真っ最中だ。
そこで後編では「42Tokyo」を仕掛ける、DMM.comの亀山敬司会長にインタビュー。この不思議な学校をサポートする真意を聞いた。
42(フォーティー・トゥー)の東京校を展開する、DMM.comの亀山敬司会長
授業料ゼロ円の「パトロン」
──DMM.comが、42(フォーティ・トゥー)の東京校を設立しました。それも非営利の社団法人です。
もともとDMMアカデミー(若手人材育成プログラム)のメンバーが42を見つけてきたことが、きっかけだね。
そもそも個人的には、俺は稼いできたので、これからはどう使うかも考えないといけないお年頃になっているんだよね。
稼ぐのも難しいけれど、使うのも難しい。
ビジネスは面白いからやっているけど、これって場所と予算を用意して、チャンスを与える仕事がほとんど。突き詰めたら、(42Tokyoと)本質はそう変わらない。
誰かにチャレンジをさせて、それを見て喜んでいる「おじいちゃんフェーズ」に入ってきたということかな。
──42Tokyoは「授業料ゼロ」。運営資金はどうするのでしょうか。
DMMは会社として寄付をします。一応、42Tokyoの予算は50億円を積んだよ。
1年当たり10億円で、5年間で最大50億円。これから生徒の人数を増やしてゆく予定だけど、それ以上の金額は使えないから、その後は「自動運転」で資金が回るようにしたいよね。
生徒1人当たり100万円でも、1000人が入学したら年間10億円が必要になるからね。
(写真:42Tokyo提供)
理想的には、いろいろな企業が関心を持って「ここのスペースを無料で使ってよ」と言ってくれたりすると、もっと長く続けられる。
さらに42Tokyoの卒業生たちが稼ぐようになって、彼らが寄付をしてくれるかどうか。
──成功しても、恩義を忘れないと。
ここは予想がつかないけれど、意外と薄情かもしれないし、1人でも上場したらドンと何億円も寄付してくれるかも。
そこのあたりはメルカリの山田進太郎(社長)とか、BASEとかに聞いてみるね(笑)。
もしかしたら42Tokyoを卒業して、起業をしたら、その会社の株をくれというのは良いかもしれないね。その配当を使って、プログラミングスクールを運営できるしね。