【入山章栄】成長できる会社「通説のウソ」を斬る

「世界標準の経営理論」も大好評の入山章栄教授に、就活生や20代転職者が考えがちな「会社選び」について、「YES／NO」で答えて頂きました。

自分も成長したいなら成長産業で働くべき？　コンサルなど経営に近い仕事は経営修業になる？　スタートアップに行ったほうが裁量権が得られる？　などなど。

特に、経営がしたいなら、実際しちゃうのが地が道、「会社として落ち着いてしまった」フェーズのスタートアップに入ると、必ずしも望むような裁量権が得られるとは限らないといった直言には深く首肯しました。

たまたま昨日の一日だけで、私との最終面接を実施した学生さんの数が10人。そのうち半数以上は「とにかく成長できる環境」としてサイバーエージェントを選んでくれていました。
意外と何をもって“成長”なのかは言語化できていない人が多いですが、「自分自身で意思決定をする機会が多いか」どうかは、たしかに判断軸の一つになると思います。

『例えばサイバーエージェントは、新卒社員に子会社の社長を任せるような権限委譲をする一方で、一定の期間内に黒字化できなければ即撤退というルールを設けて責任も負わせます。そうすることで自ら意思決定をする機会を増やしつつ、失敗しても次の打席に立つチャンスを与える。』

→取り上げていただきありがとうございます。
私自身も二度の子会社社長を経験しながら、撤退、そして次の打席に立たせていただいている一人です。

「権限」と「責任」がセットの環境は、とてつもないプレッシャーや孤独を感じながら決断経験や経営経験が積める、これ以上ない成長環境であると断言できます。笑

世界で通用するビジネス・プロトコルの中でも特に「表情は究極のグローバル言語」に共感。
ネイティブでない英語を使う私たちにとって表情とボディランゲージは最大の武器。
多くに打席に立つには失敗を恐れずチャレンジ。信頼感とサポーターを得ることが必要。

入山章栄さんのいい記事です。
・やりたいことで必死にもがいていたら、結果として後から「自分は成長した」と気付くもの
・答えが分からない状況で意思決定する経験をどれだけ積むかが大切
・これからは、仕事に懸ける思いやパッションで人を巻き込む力が大事になる
若い人にはとても勉強になるインタビュー記事だと思います。@AkieIriyama

新しい仕事感、労働には「肉体労働」「知能労働」「感情労働」の3種類がある。これからのAI時代には感情労働が大切。

若くても年寄りでも、これまでの人生で経験した事に基づいた動機のある人が本気でやりたい事を知っているので後はそれを目指してどう成長していくかという楽しい旅が待っている。

あとはこれ本当に大事だと思います。
「答えが分からない状況で意思決定する経験をどれだけ積むかが大切」

「感情労働」というキーワードはうつくしい。ビジョンや大義に共感する人たちがコミュニティを変え、社会を変える。そこで働く人たちは、歯車ではなく、共感というステージでの演技者（プレイヤー）になる。

全体的に共感しますが、自分自身の意思決定をする多さは強く共感します。

意思決定は自分の在り方を自分で決める行為だと思いますが、決めるための軸を他者に求めていることが多く見られます。
精度の高い情報を自分で取捨選択して、最後は自分で決めるしかないにもかかわらず、正解主義に陥ったり、より良い判断を求めて迷い続けたりしています。
小さなことから「決める」ことを練習していないと、大きなことはより決められません。

世界で通用するビジネスプロトコールについては私なら貿易実務と知財も挙げますね。貿易実務知らないと国境挟んだモノのやりとりについて契約も結べないし、関税減免メリットがあるFTAなどの通商協定も理解できないので余計なコストを支払い続けることになる（実際大手メーカーでもたまにそういうとこあります）。

知財はモノ、サービス双方の産業にとってもこれからますます必須となるのでしっかり国際条約（商標であればマドリッドプロトコールとか）も押さえておくことが望ましい。あなたがオンリーワンと思っている製品・サービスもいずれ競合が出てくる。その際に攻め手、守り手としての知財を知らないとどうなるか・・・

それから感情も大事だが特に新興国では「ヒトを頼りにしすぎない、約束を信用しすぎない、あてにしすぎない」ってことも重要（笑）。常にプランBとかCを持つことですかね。