[ベルリン 20日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA.O>は20日、ドイツの裁判所から、工場を建設するため首都ベルリン近くの森の伐採を継続する許可を得た。地元の環境保護団体にとって敗北となった。

裁判所は声明で、複数の環境保護団体から出された緊急の伐採差し止め請求を退けたと発表し、これは最終決定だと述べた。裁判所は今月、伐採を暫定的に差し止めていた。

テスラが昨年11月、現地に欧州で初めての乗用車とバッテリーの工場をつくる計画を発表した際は、国内で歓迎の声も出た。しかし、その後は、野生の生態系や水の供給への影響が懸念され、数百人が参加する反対デモが繰り広げられる事態になっていた。

保守のキリスト教民主同盟(CDU)と中道の自由民主党(FDP)の議員らは、テスラ新工場建設を巡る法廷闘争が、企業誘致でドイツのイメージを大きく損なうと主張していた。